絵本

5歳児におすすめの絵本『おしいれの冒険』

画像元:写真AC https://www.photo-ac.com/

5歳児におすすめの『おしいれの冒険』(古田足日文、田畑精一絵:童心社)は絵本というよりは挿絵のある児童書に大分近くなっています。
5歳児になると一度に読めない長さの本でも「また明日続きを読もう」というのを楽しめるようになるため、長い絵本も選ぶことができるようになってきます。

『おしいれの冒険』は、保育園でお昼寝の時間前に喧嘩をした男の子二人が先生や周りの子に謝らず、おしいれに閉じ込められてしまうところから始まります(本来はそんなことは絶対にしてはいけないのですが…お話の最後では先生ももうおしいれに子供を閉じ込めることはしないと約束しています。)
男の子二人はおしいれに閉じ込められたからといってすぐ仲直りするのではなく、二人からしたら理不尽なふるまいをする大人と立ち向かっていくうちに自ら友達のことを見直し、仲直りをします。
そして仲直りした二人はおしいれの中に広がったファンタジーな世界を一緒に冒険し、乗り越えていくというお話です。

5歳児の絵本は、お話の世界をたっぷり楽しめる絵本を選ぶ

5歳児なるとお話の設定や登場人物の性格など、その世界観を理解し、浸りながら自分もその世界に入り込みたっぷり楽しむことができます。
記憶力や想像力も育っているため、長いお話も今までのことを思い出しながら話を聞いたり、「次はどうなるんだろう」「明日続きを読んでもらうのが楽しみ」と先を楽しみにしたりすることができるため、毎日時間を決めて本を読む習慣をつけるのも良いでしょう。
また、こうした本は大人も読んでいるうちにワクワクしたり、考えさせられたりする本が多くあります。したがって、読んでいる大人も子どもと一緒に楽しみ、本について語り合うことができます。
大人と対等な立場で一緒に楽しむ、話し合うことができるというのは子どもにとって嬉しいことであり、非常に成長につながる経験でもあります。ぜひ一緒に楽しんでみてください。

冒険をする

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5歳児なると「ちょっと怖いけどやってみたい!」という冒険への欲求が出てくるだけでなく、冒険のハラハラドキドキの中から自分だったらどう感じるか、どう行動するかを考え、冒険するたびに成長を見せてくれます。
とはいえ、ハラハラドキドキするような本物の冒険はなかなかさせてあげることができません。
そのため、『おしいれの冒険』のように絵本の中で冒険することが子どもにとって、とても楽しい経験になります。

不思議な世界に行く

5歳児になると、ますますファンタジーを楽しみ、与えられた情報だけでなく自分でも新しい想像をするようになっていきます。
「もしかしたら〇〇もいるかもしれない」「でもこうしたら脱出できるんじゃない?」「こんなこともできるかもよ!」と絵本の中のファンタジーをきっかけに、自分のファンタジーの世界もどんどん広げ、そしてそれを言葉や絵、ごっこ遊びなどで表現していけるのが5歳児の素晴らしいところです。
つい大人はそんなふわふわした世界で生きて大丈夫か心配になってしまうかもしれませんが、子どもの時期にファンタジーの世界を心の中に持つことはとても大事なことです。
想像力や発想力の育ちはもちろんですが、「大人になって疲れた時に、ファンタジーの世界で心を少し休めてまた、現実に戻ってくる」それができる人は、心が折れにくくなります。
心の中のふっと休める拠り所として、ファンタジーはずっと残り続けてくれるのです。

友達と協力する

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『おしいれの冒険』の大きなテーマの一つは、友達と協力するということです。4歳児まではなかなか難しいのですが、5歳児になると目的のために友達と協力する、努力する、話し合うということが段々とできるようになってきます。
とはいえ、それは簡単なことではありません。それまでにたくさんの葛藤を乗り越えなければいけませんし、相手の気持ちになって考える事も必要になってきます。
『おしいれの冒険』のように友達とのけんかや協力して何かを乗り越える物語を読むことで、子どもはそれらを感情移入しながらもどこか俯瞰的に見ることができます。その経験により、子どもはより友達との関係を深めていけるのです。

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